ステージ紹介
『
みち
』
「みちのはじまりはくさの中です」─このフレーズではじまる「みち」は、本来は12篇の詩です。作曲者の
鈴木輝明氏が少年少女用に「みち1」を作曲したことからはじまり、12篇の中から8篇が選ばれ、組曲という
形になりました。
この組曲『みち』では、草深い道なき道から世界がはじまります。地面を動きまわる蟻の道、大空を飛ぶ鳥の
道。そして時には雪にうもれてしまうこともあります。でも街の道は人の活気に満ち、いろいろな出来事が地球
を追い越すかのように通りすぎていきます。やがて道は掘り返された土の中におわり、その先は自分の足で歩く
しかない…。そして人は歌をうたいながら自分の足で自分の人生を歩きはじめる。
「道は地面のみちであり、時の経過であり、人生である。」8曲で一つの大きなストーリーをリズミカルなテ
ンポで歌います。とても少年少女用に作られたとは思えないこの曲!詩の内容のように“さらり”と演奏できれ
ば…。
さわやかさと素直さが心地よいハーモニーとして感じていただければ幸いです。
『
東海道中かけました!
』
皆さんは「東海道」と聞くと何を思い浮かべますか?新幹線?広重の五十三次?それとも弥次喜多な珍道中?
東京は日本橋から京都までを結ぶこの道ができたのは、今からちょうど400年前です。道は鋪装され、風景、
街並は変わり、行き交う人々の生活も、通り抜ける乗り物も、今と昔では大きく違います。しかし長い時を経て
今も、東海道はそこにあり続けます。「色々な乗り物の曲を集めたら、色々な旅ができるよね」をテーマにこの
ステージは始まりました。快適な旅を望む人、冒険したい人など、きっと色々な人がいると思います。色々な旅
をイメージして下さい。あなたの思う旅がきっと見つかるはず。私たちがあなたの旅をお手伝いします。
最後になりましたが、「ひょっこりひょうたん島」という奇想天外な旅にご協力くださいました作曲家の岩河
智子先生にこの場を借りて御礼申し上げます。それでは、私たちの色々な旅を、ささやかな演出と共にお楽しみ
下さい。
『
船乗りの唄〜SEA SHANTIES〜
』
SEA SHANTYとは文字どおり「海の男の歌」である。その発祥はイギリスで、帆船で海洋を航海した
時代に船の上で重労働した者たちの労働歌であり、彼らの労働の元気づけとして、また調子を合わせる掛け声と
して歌われたのが始まりである。また数カ月にもわたる長い航海の間には歌はとても大きな娯楽のひとつでもあ
り、労働の合間にも甲板に集まって歌われた。こちらの方は威勢のいい労働歌とは趣が異なり、船乗りである彼
らの心情を歌ったメロディックなものや早口言葉を楽しむようなものが多いが、それらを全てひっくるめてSH
ANTYとよんでいる。
これらの歌は船の上だけにとどまらず、陸に上がったら上がったで、お祭り好きの彼らにより寄港地の酒場で
歌われるなどして次第に町へと広まっていくこととなった。SHANTYはまさに大海原を旅することが人生そ
のものであった男たちの歌であり、彼らの生きざまや風景、そして潮の香を感じさせる。
『
わが里程標−マイルストーン−
』
この欄の執筆にあたり改めて、詩を読み返してみると…
「疾走する友よ、未知の世界を求め突っ走れ」、「少女たちの微笑み・謎・華やかさ・羞らい・ときめき」、
「少年たちの筋肉、汗ばむ・激しさ・優しさ・きらめき」、「はじけて、始まる、めくるめく瞬間」、「あなた
は風」、「いたずらっぽく・逃げて」、「ときに、やさしく・激しく・冷たく・なまめいて」、「微笑むと心も
晴れ、涙ぐむと瞳も曇る」、「気まぐれ・気配」、「まぶしい愛の出会い」、「時に抗い・闇の沈黙・永遠の謎
・生きる望み悩み・惑い」、「陽・照らす・勇気の証・小さな石」…
作詞者の片岡氏によると、「道」をイメージし、「人生」との重なりを多分に意識したとのことで、この言葉
の「宝石」の数々に、複雑な想いを抱いてしまいます。「青春」と「人生」それぞれへの想いを歌に如何に表現
できるか。それがこの曲のポイントです。
『
演歌・旅景色
』
《練習日誌》 9月23日(土)
ついに今日が最後の練習になってしまった。ちゃんと歌えんのかなぁ、俺。「川の流れのように」の最初のと
こ、もう一回音程確認しといた方がいいかなぁ。「函館の女」のハモりも心配だし。
それにしても、「北国の春」ってこんな曲だっけか?テレビで聴いてたのとは印象違うよなぁ。ピアノの前奏
もきれいだし。こないだ作曲者の岩河先生が練習にきてくださった時に「雪どけ水」を表してるっておっしゃっ
てたっけ…。でも、そのイメージをこわさない様にアカペラで歌うのって結構プレッシャーだよ。
しかしまぁ、合唱の演奏会をやるのに「演歌」を思いつくとはねぇ。ましてや、一番面白がって話を進めたの
が田中先生だっていうんだから驚いちゃうよ。守備範囲広いねぇ。
だけど、編曲で演歌がこんなふうな合唱曲に変身しちゃうんだなぁ。なんかハデな着物とか着てこぶし回して
って感じで、まじめに聴いたことなかったけど、歌ってみたらメチャクチャ楽しいし、曲としてはいい曲多いん
だ。
さてと、忘れ物ないよな。今日はあんまり呑まないで早く寝るとするか。
「岩河智子先生による曲目解説」
日本の演歌には、「実らぬ恋」を歌ったものが多い。幸せ一杯、ハッピーエンドでは話しにも歌にもなるわ
けがないので当然のことだ。また多くの演歌が「北」にイメージを求めているのも面白い。寒々とした景色に、
悲しく冷えた心を投影しているのだろう。今回は混声合唱なので、特に男と女の対立を意識して組曲として構
成編曲した。
1. 北国の春
蜃気楼のように淡く浮かび上がる故郷のイメージ。
2. 函館の女+北酒場
北の地に愛する女を求めてやって来た男。酒場に入ると別の女たちがからんでくる。
ニ種類の曲が狂態をくりひろげる。
3. 長崎は今日も雨だった
演歌には珍しく「南」の町が登場。愛する女と巡り合えない悲しみ。
ピアノの前奏が「てるてる坊主」をつむぎだす。
4. 津軽海峡冬景色+北の宿
さいはての地。男と女はそれぞれ相手を思うもののすれちがう。
二つの旋律はとうとう溶け合わないままだ。
5. 川の流れのように
人生は大きな川。男と女のすったもんだも全て飲み込んで、豊かな水をたたえ流れてゆく。
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