『Missa in C K.317』(戴冠ミサ)
『Missa in C K.317』(Krunungsmesse 戴冠ミサ)は、1779年3月の作品です。この曲は、ヨーロッパ
各国でとり行なわれた、レーオポルト2世の戴冠式の記念ミサに用いられたことから、「戴冠ミサ」と呼ばれる
ようになりました。
この作品の「アニュス・デイ」のソプラノ独唱がオペラ「フィガロの結婚」の伯爵婦人のアリアに似ているこ
とや、器楽的なパッセージが曲中に散見できることから、世間の評判は「世俗的」「器楽的」で、“非宗教的”
という評価が一般にされてりました。しかし、当時はこうした様式が世俗と教会との別なく広く行なわれており、
この曲の評価をおとしめるものではないでしょう。
こうしたモーツァルトの魅力にとりつかれ、前回のぶどうの会に引き続き、わがユースホステル合唱団では、
再びモーツァルトのミサ曲に挑戦いたします。